女子学生のための哲学研究者ウィンタースクール

概要

主に学部や大学院修士課程に在籍する女子学生を対象に、女性研究者からみた哲学研究について、ウィンタースクールを開催いたします。

  • 大学院進学を検討中の方はもちろん、哲学に興味関心がある女子学生の参加を歓迎します。

  • 当日は、哲学・倫理学・美学を専門とする博士後期課程からPD(博士研究員)までの若手女性研究者によるレクチャーを行った後、登壇者と参加者が直接に意見交換・質問相談を行えるようなネットワーキングイベントの時間を設けております。

  • レクチャーでは、登壇者が「研究者を志したきっかけ」や「研究内容の紹介」、「哲学研究の最先端で活躍する女性研究者」について、お話しいただく予定です。さらにネットワーキングイベントでは、参加者の細かな疑問に先輩研究者が直接お答えします。

  • 女子学生を対象とする企画は今後も継続的に開催予定であり、今回はその立ち上げイベントです。少しでも多くの方にご参加いただき、疑問点や要望を共有、次回以降にみなさまの声を反映していければと考えております。関心のある方はお気軽にご参加ください。

women2020.pdf

参加方法

  • Zoomでの開催を予定しています。

  • 参加は無料ですが、こちら から事前登録をお願いいたします(その際にGoogleアカウントへのログインが必要です)。参加申し込みの締め切りは前日18日(金)15時です(定員の設定はなくなりました)。

  • レクチャーのみ、ネットワーキングイベントのみの参加も可能です。

日時

2020年12月19日() 15:00 - 18:00


15:00-15:30 秀島真琴さん「女性が研究者を志すことについて:途上にある私の経験をふまえて」

15:30-16:00 槇野沙央理さん「ウィトゲンシュタイン研究における女性:多様性を欠いたマイノリティ像

16:00-16:30 八幡さくらさん「哲学と美学の間を研究し続けて~一女性研究者としての経験から~

16:30-16:45 休憩

16:45-18:00 みんなで話そう!

本企画では、登壇者のみなさまのご発表を切り口として、当日ご参加くださるみなさまと問題を共有・共感することを目指しています。そのため、当日は聞いてるだけでも全然OK、ラジオ感覚でご参加ください。

※当日は、参加者のみなさまがご発言(ご質問など)される場合も含めて、カメラオフの参加OKです。また、Zoomのチャット機能を利用したご質問も歓迎いたします(但し、「手を挙げる」機能でのご発言を優先することがあります)。


参加資格

  • 「女性」、ただしその基準は問いません


※参加者が安心して発言するためのセーフティネットとして、今回は参加資格に限定を設けています。 ※「女性」には、性自認が女性の方や出生時に割り当てられた性別が女性の方等を含みます。何らかの仕方で女性であることによって生じた不安や悩みを抱えている方は、是非ご参加ください。 ※学生以外の方の参加も可能です。

登壇者

秀島真琴(上智大学) 

ヘルマン・コーヘン研究者。上智大学大学院哲学研究科博士後期課程在籍。みなとホールディングス株式会社代表。今回のオンラインセミナーでは、女性をはじめ、より多様な人々が研究の機会を得ることができ、かつ安心して研究活動を継続できるよう皆様と一緒に考えさせていただければと思っております。

槇野沙央理 (城西国際大学)

ウィトゲンシュタイン研究者。城西国際大学非常勤講師。博士論文のタイトルは『自己明晰化としてのウィトゲンシュタイン哲学——治療的解釈を超えて』(千葉大学大学院)。当事者として普段考えていることは、女性研究者の服装・外見や、年齢や国ごとのボディ・イメージなどについてです。

八幡さくら(東洋大学)

ドイツ観念論の哲学者シェリングの芸術哲学と同時代の思想・芸術との関係について研究しています。神戸大学修了後、東京大学で日本学術振興会および国際哲学研究センター(UTCP)、多文化共生・統合人間学プログラム(IHS)の特別研究員(PD)、東アジア藝文書院(EAA)の特任助教を経て、現在東洋大学国際哲学研究センター(IRCP)で客員研究員をしています。主著は『シェリング芸術哲学における構想力』(晃洋書房、2017年)。当事者としての関心は、女性研究者のキャリア形成と振舞いについてです。

オーガナイザー

青田麻未(成城大学):https://researchmap.jp/mamiaota09

専門は環境美学。東京大学にて博士号取得後、現在日本学術振興会特別研究員PD(成城大学)、明治大学ほか非常勤講師。著書に『環境を批評する 英米系環境美学の展開』(春風社、2020年)。私の専門とする環境美学は1970年代ごろに生まれた新しい分野で、国内外問わず女性研究者が比較的多く活躍しています。その流れのなかで、私も自分らしい仕事をしながら貢献していければと思い、日々研究をしています。

津田栞里(一橋大学):https://researchmap.jp/Shiori_TSUDA

専門は近代ドイツ哲学、主に美学の創始者として知られるA. G. バウムガルテンの形而上学について研究しています。現在、一橋大学大学院博士後期課程在籍、日本学術振興会特別研究員(DC1)。この取り組みを通じて、女性研究者というラベルがもつポジティブさとネガティブさについて、改めて考えていきたいです。

槇野沙央理 (城西国際大学):https://saorimakino.weebly.com

ウィトゲンシュタイン研究者。城西国際大学非常勤講師。博士論文のタイトルは『自己明晰化としてのウィトゲンシュタイン哲学——治療的解釈を超えて』(千葉大学大学院)。当事者として普段考えていることは、女性研究者の服装・外見や、年齢や国ごとのボディ・イメージなどについてです。